【ヴァイオリンとの出会いは?】ヴァイオリニスト宮本笑里さんにお話しをお伺いしました~前編~

インタビュー
【ヴァイオリンとの出会いは?】ヴァイオリニスト宮本笑里さんにお話しをお伺いしました~前編~

デビュー10周年を迎えられたヴァイオリニストの宮本笑里さんにKIDSTONEがインタビューしました!

前編では、子ども時代のヴァイオリンとの出会いについてや、オーボエ奏者のお父様とのお話などを中心にお届けします。

 
【プロフィール】

14歳の時ドイツ学生音楽コンクールデュッセルドルフ第1位入賞他。

小澤征爾音楽塾・オペラプロジェクト、NHK交響楽団、東京都交響楽団定期公演、宮崎国際音楽フェスティバルなどに参加し、 これまでに徳永二男、四方恭子、久保陽子、店村眞積、堀正文の各氏に師事。

フジテレビ系ドラマ「のだめカンタービレ」オーケストラのメンバーとしても出演。

サッポロビール「ヱビス<ザ・ホップ>」CMキャラクターとして、父である元オーボエ奏者宮本文昭と共演する等、デビュー前からメディアに多数出演。

2007年「smile」でアルバムデビュー。

2008年TBS系テレビ「THE世界遺産」メインテーマ曲に抜擢。アニメ「のだめカンタービレ 巴里編」エンディングテーマにも起用。 コンサート活動を本格化させる。

2009年NHK大河ドラマ「天地人」紀行テーマ、映画「クヌート」のメインテーマ、「THEハプスブルク」展のテーマなどを担当。 そしてヤマザキナビスコ「コーンチップ」、ソニー デジタルノイズキャンセリングヘッドホン、ユニクロ「フリース」などの多くのCMに出演。

MBS系「情熱大陸」、NHK「紅白歌合戦」にも出演するなど、今最も注目されるヴァイオリニストのひとり。

日本テレビ系「NEWS ZERO」、フジテレビ系「新堂本兄弟」にも出演する。

これまでに6枚のオリジナル・アルバムを発売。2013年2月デビュー5周年記念ベストアルバム「emiri best」を発売。2015年9月にニューアルバム「birth」をリリース。今年、2017年デビュー10周年を迎える。4月に10周年記念アルバム「amour」発売、7月22日にBunkamuraオーチャードホールで10周年記念コンサートを開催する。

使用楽器はDOMENICO MONTAGNANA 1720~30をNPO法人イエロー・エンジェルより貸与されている。

宮本笑里オフィシャルサイト http://emirimiyamoto.com

 

―子どもの頃はどんな子どもでしたか。ヴァイオリンは何歳から始めたのでしょう?

2~3歳の頃は、周囲の話からすると、活発で人前に立つのが大好きな子だったようです。自分ではあまり覚えていないのですが、写真などでもそんな印象です。もう少し大きくなってくると、徐々に内気になっていくのですが…。

ヴァイオリンは2~3歳頃から始めるという話が多いと思いますが、私がバイオリンを始めたのはそれからすると、だいぶ遅くて7歳からでした。父はオーボエ奏者でしたが、とくに音楽の英才教育を受けるようなこともなく、自分がヴァイオリンを始めたのも父に勧められた訳ではなく、お友達がいろいろな習い事をしているのをみて、自分も何かやってみたくなって、近所にあった「音楽教室スズキメソード」でいくつかの楽器レッスンの様子を見学したなかで先生がいちばん優しそうな雰囲気に思えたヴァイオリンに決めたというのがその理由でした。音楽以外も含めて、ほかにとくに習い事はしたこともなく、ヴァイオリンが初めての習い事でもありました。先生の勧めてくれた小さいヴァイオリンの練習から始めて、きれいな音を出すことはなかなかできなくても、手指を動かして音が出せたその瞬間の楽しさをよく覚えています。音がちゃんと鳴るまでは凄く時間もかかるし、体も不自然な姿勢で首も痛くなる。でも、音を鳴らせられるようになるまでのその過程はとても楽しかったです。うまいへたを友達と競争するような意識はあまりなく、楽しんでやるのがいちばんでした。自分にとって楽しそうに思えることを、自分で選んで決めた結果の“ヴァイオリンとのお付き合い”の始まりでした。

 

―楽器を始めたのは、お父さまの影響だったわけではないのですか? 

父はすぐやめるだろうと思っていたようです。自分からは何も言いませんし、むしろ反対したいような雰囲気でした。見て見ぬ振りみたいな様子でしたね。母からもとくに勧められたこともありません。自分がやりたければやってみたらといった感じでした。ただ、父は人一倍練習するタイプだったので、父の練習している音は毎日聴いていました。小さい頃からいつも父の音楽仲間が集まってきて練習をしていました。弦楽器の四重奏だけではなく、フルートとかクラリネットとか管楽器の方たちも家に来ていましたので、様々な楽器の生の音を当たり前のようによく聴いていました。テレビにもオーケストラの映像が流れていることが多かったと記憶してます。まだ客席に入れない歳の頃にも、楽屋に行ったり、リハーサルを見せてもらったりしていたので、父が本番に挑んでいる姿を目にする機会はたびたびあり、幼いながらもそんな父の姿に憧れを持ち、一瞬一瞬の記憶としてその姿が目に焼き付いていました。そんな環境だったからか、音楽はとても好きで、小さい頃から身近な存在ではありました。

 
―ヴァイオリンに本気で取り組むことになったのはどんなことがきっかけでしたか? 

私がヴァイオリンを練習している音は父にも聞こえていたはずですが、口出しをしてくるようなことはありませんでした。父は複雑な気持ちだったようです。音楽を好きでいてくれることは嬉しいけれども、自分自身も凄く辛い部分や大変なことを過ごしてきたので、自分の娘がそんなことに耐え切れるのだろうかと言う思いがあり、どちらかと言えば、やめて欲しいと思っていたようです。ところが、いつになってもなかなかやめない私を見て、中学生になった時にあらためて、父からきちんとこう言われました。

 

「今すぐやめるか、本気でやるかどちらかにしなさい」

 

本気でやるんだったら、毎日練習をしてヴァイオリンと向き合わなければならない。中途半端なまま続けていたら、絶対にあとになって後悔する。そして、どうしてあの時もっと練習するように言ってくれなかったのかと思うことになる。父はそう言って、中学1年生の私に二者択一を迫りました。与えられた選択は、やめるか、本気でやるか。中間じゃ駄目なのとも思いましたが(笑)、父は真剣でした。

私もちょっと悩んで考えましたが、返事はきちんとすることができました。

 

「本気でやらせてください」

 

そう言ってからは、父と私は、父と娘ではなく、師匠と弟子の関係になりました。父は厳しくなり、会話では敬語が多くなり、父とは普通の日常会話ができなくなりました。友達から父親に反発するような話を聞かされても、それが普通の話にはとても思えませんでした。私にとっては恐ろし過ぎる(!?)話にしか聞こえなかったのです。

 ---奏でることがコミュニケーション!---


―「本気でやろう」と決めた理由は、どんなことだったのでしょうか?

小さい頃はすごく明るくて、自分の思ったことをどんどん言うような子でしたが、成長するにつれて内気な性格に変わってしまい、自分の言葉で喋って表現するのがすごく苦手に思うようになっていました。そんななかでも、自分を表現できるものが、唯一ヴァイオリンだという気持ちがありました。言葉ではなく、ヴァイオリンを通して奏でることのほうが自分の思いを表現出来ていると思えたのです。奏でた音が自分の声だという感覚、この音こそが私自身だと思えました。そんな自分の唯一の味方だと思える存在として、ヴァイオリンを手放すことはできない。そういう思いから、ヴァイオリンを絶対に諦めたくないと思ったのです。

誰かと話すとき、その言葉の選び方があまり上手ではなかったので、ちょっとした一言で友達を傷つけてしまうことが怖くて、話すことが苦手だと感じていました。ヴァイオリンで奏でる音には、人を傷つけるような恐れを持たずにストレートに自分の思いを込めることができると思っていました。

 

ー何か実体験があったのですか?

ドイツ在住時のインターナショナルスクール(中学生時代)で、そのことを実際に感じたことがありました。学校はすべて英語という環境の中で、授業も発言も宿題も英語がよくわからないままにこなさなければならず、周囲とはほとんどコミュニケーションができていませんでした。周囲からは何を考えているのか分からないと言われていたのに、先生の勧めで初めてみんなの前でヴァイオリンを弾いて演奏を聴いてもらってからは、みんなが話しかけてくれるようになりました。特技があって、それに打ち込んでいるということを、みんなが理解してくれました。熱い応援をもらえた実感が残り、それは自分にすごく力を与えてくれる出来事となりました。ヴァイオリンを奏でることがコミニケーションのきっかけになったわけです。

 

(前編おわり)

*後編では、子育ての経験を通じて思うこと、新譜『amour』についてのインタビューを
お届します。お楽しみに!

<初のセルフ・プロデュース作品>
 デビュー10周年記念アルバム「amour」好評発売中!
初回生産限定盤DVD・スリーブ・ケース付き
SICL282~283 ¥3,300+税

通常盤SICL284 ¥2,800+税

【収録曲】
DISC1[CD]
1.flower
2.風笛(Orchestra version)
3.My Heart Will Go On featuring May J
4.Grain of the light
5.You Raise Me Up
6.やさしさで溢れるように
7.HA・RE
8.シェルブールの雨傘
9.マスカーニ:カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲
10.ヴィヴァルディ:冬 featuring沖仁
11.辿り着く場所
12.虹色の夢へ

DISC2[DVD](初回生産限定盤)
①You Raise Me Up[Video Clip]
②メイキング「My Heart Will Go On featuring May J.」
③メイキング「デビュー10周年記念企画 #宮本笑里にカバーしてほしいJPOP」
④break[Live](live image8 より)
⑤Les enfants de la Terre fantaisie~地球のこどもたち~[Live](live image12 より)
⑥光[Live](live image12 より)

宮本笑里オフィシャルサイト http://emirimiyamoto.com

【10周年記念コンサート情報】
宮本笑里10周年記念コンサート supported by ヤマザキビスケット 「ルヴァン」

ヴァイオリニスト宮本笑里の10周年記念コンサートのスペシャルゲストに、May J. , 沖仁(フラメンコギタリスト)の出演決定!4月リリースの宮本笑里ニューアルバムでも共演。
2007年7月のアルバム「smile」でデビューしてから、今年2017年でデビュー10周年を迎え、アニバーサリーコンサートとして、ゆかりのあるゲストを迎え、バンド編成で一夜限りのプレミアムなステージをお届します!

<公演情報>
■公演名
宮本笑里 10周年記念コンサート supported by ヤマザキビスケット 「ルヴァン」
出演:宮本笑里(Violin)
Guest:May J., 沖仁(フラメンコギタリスト)
BAND:羽毛田丈史(音楽監督 & Piano),天野清継(Guitar),一本茂樹(Bass),梯郁夫(Drums)、結城貴弘(Cello)
■公演日時 2017年7月22日(土) 17:00開場 18:00開演
■会場名 Bunkamura オーチャードホール
■入場料金 全席指定¥6,000(税込)
■特別協賛 ヤマザキビスケット
■企画制作 ソニー・ミュージックアーティスツ
■協力 ソニー・ミュージックレーベルズ
■制作協力 エイベックス・ライヴ・クリエイティヴ
■お問合わせ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(10:00~18:00)
チケット発売 4月29日(土) 10:00AM~
チケット発売所
チケットぴあ 0570-02-9999 (Pコード:325-675)
ローソンチケット 0570-084-003 (Lコード:32534)
イープラス http://eplus.jp/emiri17/
ヤフーチケットhttp://r.y-tickets.jp/miyamotoemiri1701
Bunkamura チケットセンター http://www.bunkamura.co.jp/mybunkamura/
03-3477-9999(10:00~17:30)

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