【海外留学の話から子育て論まで!】ヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさんにお話しをお伺いしました~後編~

インタビュー
【海外留学の話から子育て論まで!】ヘアメイクアップアーティストのイガリシノブさんにお話しをお伺いしました~後編~

ヘアメイクアップアーティストとして活躍されるイガリシノブさんにインタビューしました!

全2回の後編。海外留学の話から、メイクアップの考え方、そして気になる子育て論など、魅力的な経験から溢れる独特なエピソードやメッセージをお届けします!


―海外留学のご経験について教えてください。

19~20歳の頃にロンドンに留学しました。向こうで一生暮らしてやろうくらいのつもりでした。その1年半ぐらいの間には、ヨーロッパをひとりで、フランス・イタリア・ハンガリー・チェコなどもバックパッカーして廻りました。街並みや、欧米の人たちの服装、髪型、顔立ち、美術館、マーケットなどを飽きることなく見て廻っていました。とくに各都市の本屋さんは、椅子があり、写真集もたくさん置いてあったので、そこで過ごす時間が多かったです。今はインターネットで海外の様子を見ることもできますが、やっぱり、その空気感、風を感じるのは大切です。そこで得たものは、目に見えるもの、見えないもの、たくさんありました。自分の経験からも海外留学するなら、若いうちがいいと思っています。

 
―今のキャリアに至るまでの修行時代、下積みの頃はどんな感じでしたか? 

下積み的に働いていた年月としては長くないと思いますが、土日はブライダル、平日は夜のお姉さんたちのヘアセットなど、アルバイトはヘアメイクに関することだけに絞ってやっていました。量はたくさんやっていました。それまで、勉強のほかにも水泳や剣道など、いつも負けず嫌いなところを習慣にしていたので、それを仕事に振り向けることができました。たくさんやって、早く飛び越えたいと思いながら、取り組んでいました。結果的に、独立までの年月は短い期間で達成できました。小さい頃から身につけた、精神、やり方、習慣などが、役に立ったのだと思います。


―イガリさんの提案するヘアメイクのコンセプトやテーマが人気を呼んでいますね。
   そんなアイデアはどうやって生まれるのでしょうか?

 “おフェロメイク”がはやりましたが、とくに打ち出して行こうと思ったりはしていません。ピンクチークバージョンをミリヤのヘアメイクでは以前からやっていたことです。このことも、原点を求めると…、意外なことに自分が昔取り組んでいた剣道に立ち戻る話になります。それは私の心の中に、“ひとつのことをずっと続けているといいことがある”という信念というか、成功法則のような思い込みがあって、それは剣道に必死に取り組んでいるときに実体験として得た教訓みたいなものです。剣道の先生が練習のときに泣いていると、「練習のつらさで泣くな」「喜びがある時に泣け」、「優勝できるはずだから、優勝した時に泣け」と言われました。何度も途中で止めようと思いながらも、止めずに続けることでその結果、優勝できたということが自分の中にしっかり残っているので、“ひとつの思いをやり遂げる”ことは大切だという気持ちが確固としてあります。
だから、分野が変わっても、ヘアメイクに関しても、毎回毎回違うことをやっていても、誰も注目してくれないし、伝わりにくい。でも、ずっと続けていれば、最後にはみんなに伝わるはずだと言う気持ちが心の底にあります。ヘアメイクの技術がうまい訳でもなく、アーティストっぽい訳でもなく、モードな訳でもない。だからこそ、これいいかなと思ったら、ひとつのことを続けたいという思いがあります。ひとつのことを言い続けていれば、3年間ぐらいかければ、日本全国に行きわたる(!?)んじゃないかなと思って仕事をしています! 自分の中では、“継続は力なり”という言葉を大切に思っています。


―子育てについて聞かせてください。

仕事とのバランスはありますが、ベビーシッターに任せるのは週に1,2回にして、いっしょに過ごす時間は大切にしています。騒いでいても、何をしていてもいいから、まずいっしょに居て、その上でいっしょに遊んだり、勝手に遊ばせたりという感じです。会話はよくするほうです。よく大きな声でしゃべっています。コミュニケーションは基本だし、重要なことなので、小さいうちから話し合うことには慣れてほしいという気持ちはあります。いっしょに居て、話すというのが方針みたいな感じですね。それと、娘には仲のいい友達が多いですが、それはいっしょに遊んでいるから仲がいいのだと思うし、お兄ちゃんお姉ちゃんのいろんなことを真似してしまうのは、いいことも悪いことも、それはそれでいいと思っています。同世代から学んで欲しいと思っています。自分にとっても、子育ては、いつかは自分のように離れて行ってしまう存在でもあるので、あまり固執してしまわないように、自分の人生を捧げてしまうのではなく、自分がどうしたいというよりも、娘の好きにさせてやりたいと思っています。


ー海外経験についてのお考えは?

自分は海外に住んだことで学んだことが多かったので、グローバルな視点や思考を早くから取り入れてほしいという気持ちはあります。ただ、個性もあるから、○○をさせるみたいなことではなくて、今2歳なので、もう少しの間自由にさせたいとは思っています。英語を学ばせる、触れさせるタイミングについては、いろいろ考えています。悩みどころですね。どこで学ぶのか、もっと後からでもいいのか、そういうことは非常に悩み中です。高校生で留学してしゃべれるようになる子がいるわけなので、英語を嫌いにならない環境にさせておくことはしておいてあげたいとは思います。自分で学びたくなるタイミングを見つければいいのかなと思ったりもします。日本だと周囲や親の目を気にしがちなことが多いですが、海外での体験は、言葉の勉強だけではない、人が自由に自分と言う存在でいられることや、本人にその気があれば後押ししてくれるようなおおらかさを強く感じたので、海外体験を早めにさせたい気持ちは強いですね。


 ーほかの習いごとは? 

 今は私たちの時代より種類もたくさんあり、環境はいいと思います。ダンスだって、体操だって、いろいろなものが選べる。自分としては、体を動かして頭を使うものがいいのかなと思いますが、個性があるから、無理じいするつもりはありません。最近、娘をよく観察していると、どうやら手を使って何かやるのが好きなことらしいと気付きました。もしそれが個性なら、能力を伸ばしてあげられるように手を貸してあげればいいと思っています。どんな個性でもいいから、自分がやりたいと思ったことを成し遂げてほしいと思います。やりたいことを我慢してしまう人が多いのが日本人の特徴のように感じています。だから、子育てとしては、やりたいことができる環境に置いておいてあげるのが大切だと思っています。やりたいことを全部成し遂げて…大人になっていってほしいと思います。チャレンジすること自体が大切であることを学べる機会です。成功失敗に関わらず、チャレンジして初めて、できなければ反省もするし、できるために何か考える。そうしなければ次にいけない。学ぶことが多いと思います。


ーママさんへのメッセージをどうぞ。

 人にはそれぞれのセンスがあって、それぞれ、良いところをたくさん持っていると思います。是非それを生かすことを考えてほしいと思います。周囲の目を気にしていると周囲を気にするようになるし、どうせと思っていれば、そういう姿勢も伝わってしまうと思います。マイナスな部分、嫌いな部分がたくさんあっても、いい部分だけを切り出して、それを前に出してほしいです。ヘアメイクで例えれば、人間は自分の顔しか持てないわけで、それを楽しむしかないのです。人をうらやましく思っても、人の顔にはなれるわけがないのです。人の顔になることではなく、自分の顔を精一杯愉しむことが、ヘアメイクの愉しみ方、ひとりひとりの愉しみなのです。自分の顔を100%フルに楽しんでほしいですね。
子育てというのは、ある日突然人生が変わるように、ステップアップして次のゾーンに入るようなもの。それまでとは違う、そのゾーンに入ったときの楽しみ方というのがある。そこに居たらそれを楽しむのが“人生の愉しみ”だと思います。大変だとは思うんですが、この子育てゾーンを楽しんでほしいですね。

 
(終わり)

 


好きな時間に動画で学べる‟デジスク”と、
人気講師から直接教えてもらえる少人数制プレミアムレッスンの‟リアスク”。
「BEAUTRIUM ACADEMY」(http://beautrium-academy.com)にてメイク講座を担当中。

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